小泉襖紙加工所の歴史(唐源)
嘉永年間に日本橋通り3丁目に創業した唐紙屋、唐七の初代小泉七五郎から始まっています。唐源を創立した小泉源次郎は七五郎の長女うめと夫次郎の長男として日本橋で生まれました。源次郎が生まれたときすでに父次郎は没してしまいましたので、祖父七五郎に育てられました。
明治25年に源次郎が独立し日本橋に唐源を創立し、昭和2年に湯島に移転しました。昭和13年に源次郎が没し、その後長男小泉哲が唐源として活動してきました。昭和40年に法人化し株式会社小泉襖紙加工所となりました。
平成25年に小泉哲が没し長男小泉幸雄が株式会社小泉襖紙加工所を継ぎ、平成28年埼玉県八潮市に移転、幸雄の次男 雅行、三男哲推の三人で唐紙の製作を行っています。
小泉幸雄
御挨拶
襖の需要減少にともない唐紙職人も少なくなっております。息子2人が一人前に育つなかで、技術の継承していくために考えたのが、唐紙づくりの技法を用いた小物の製作です。
例えば甲冑氏はミニチュアの五月人形を作ることで、いつでも本物に転用できるように技術を継承してきました。私たちもそれを見習い、小物の製作を通じて、この伝統の技を後世に残していきたいと思います 。
経歴
- 平成12年経済産業大臣認定伝統工芸士
- 平成14年東京都認定伝統工芸士
- 平成14年文京区技能名匠者
- 平成25年東京マイスター認定
- 平成29年国選定保存技能保持者認定
- 令和元年旭日双光章叙勲
実績
- 浜離宮【松の茶屋】
- 長崎県【出島】
- 俵屋宗達【風神雷神図屏風】
- 上杉謙信美術館【洛中洛外屏風】
- 富山県【勝興寺】
等